ワード→パワポ テキストの書式を簡単に整える方法

ワード原稿をパワーポイントで開いても、テキストの書式は完成イメージには程遠い見栄え。一つ一つ完成イメージにあわせて書式設定をするぐらいなら、「はじめからパワポで作った方が楽」と思うことでしょう。パワーポイントにはそんなストレスを解消する機能があります。この機能はテキストの書式設定に限った機能ではありません。応用すればデザインにも活用することができます。ここではテキストの書式設定についてのみ触れます。その機能とは・・・

スライドマスターです。

ワード原稿をパワーポイントで開くと、こんな感じになります。

パワポ変換後

フォント、フォントサイズ・・・完成イメージには程遠いです。このまま使うくらいだったらワードをそのまま印刷した方がましです。

スライドマスターとは、読んで字のごとく、「スライド」の「マスター」です。マスターとは、オリジナルのテンプレート、ひな形、型枠、といったイメージです。

このマスターを目的にあわせて整えれば、すべてのスライドに適用することができます。

 

パワーポイントのスライドマスターは 表示タブの中にあります。

スライドマスタ11スライドマスターを開くと、ナビゲーション画面に複数のスライドが表示されています。ワード原稿をパワーポイントで開いた状態から、テキストの書式設定をする場合には、一番上のスライドマスターを使います。一番上にあるスライドマスターは、下にあるスライドマスターの最上位=全てのスライドに適用されます。

スライドマスタ12

テキストの書式設定は、ワードと同じ感覚でできます。

書式を設定したいところの範囲を選択して右クリック。するとメニューが上下に2つ出てきます。
上は、簡易な書式設定。下からメニューを選択する場合には「フォント」を選択。完成イメージにあわせて書式を設定しましょう。

スライドマスタ13

サンプルとして、タイトルと第2レベルのみ フォントとフォントサイズを変更してみました。
スライドマスターの作成が終わったら、「マスター表示を閉じる」をクリック。すると、ホーム画面に戻ります。

スライドマスタ14

あれ?スライドマスターが完全に適用されていない?

スライドマスタ19スライドマスターを作成しただけでは、スライドマスターが適用されません。スライドマスターを適用するには、「リセット」ボタンを押します。

スライドマスタ20

すると、先ほどスライドマスターで設定した書式設定が反映されます。しかし、リセットの効果があるのは、いま画面に表示されているスライドのみです。

スライド1枚1枚表示しながら「リセット」ボタンを押す?

スライドの枚数が多ければ多いほど面倒です。かったるい作業です。

 

スライドをひとまとめにして、リセットボタンを押す回数をあと1回にする

そこで 表示タブ>プレゼンテーションの表示>スライド一覧 でスライドを全て画面に表示し <ctrl+A> を押して、全てのスライドを選択した状態にして、ホームタブを押し画面を切り替え、スライドマスタ16リセットボタンを押します。

すると、すべてのスライドに、先ほどスライドマスターで設定したした書式設定が反映されます。

スライドマスタ17
一つ一つ書式設定する時間と比較すると、スライドマスターを活用して書式設定をする時間の方が圧倒的に早いです。

パワポが苦手な方。パワポ作業の時間を短縮したい方。ぜひスライドマスターを活用してください。

 

ここではこれらに触れませんが、

これらの背景に共通しているのは「(長)労働時間」です。

法律、ルールなど他の力で圧力をかけるだけでは、労働時間は短縮することはできません。

労働時間を短縮するアイデアは、

「どれだけ簡単に仕事を進めるか?」「どれだけ望んでいるか?」

から生れると私は考えています。

変形労働時間、残業承認制度、ノー残業DAYの導入?

上っ面だけ捉えたこんな制度で労働時間を短縮できるんだったら、ブラック企業なんて言葉は生まれなかったでしょう。

PCは不慣れだけれども、職業上PCを使わないといけない、

そんな方に向けて、私が知っている、実践しているPCネタが少しでも時短につながれば・・・との思いで書いています。